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大学の仕事に必要な能力 [改善提案]

1.どんな仕事があるのか
 国立大学法人には、単科大学、病院大学、部制大学、非部制大学、官立大学、旧帝国大学・・・とあり規模等の違いがあります。
 国立大学時代ならある程度仕事の内容は画一化されていたので、仕事についての説明はそれなりに整理できると思います。
 大きく分けると人事、総務、経理、施設、学生、学術、図書、病院、部局事務に整理されます。
 それぞれ、人事は、大学教職員の採用から退職までの福利厚生を含む人事業務と栄典、総務は行事、個人情報や情報公開を含む法令関係、経理は、予算の執行や財産管理・旅費等の会計業務全般、施設は、学内の施設関係業務、学生は、教務、厚生等の学生生活における業務、学術は、科研を含む研究関係業務、図書は主に図書館業務、病院は、病院運営に係る事務、部局事務は、部局自治にかかる事務など、ざっくり書けばこんな感じです。

 法令的には旧文部省令等を参照いただけると固い表現で示されています。
 ただし、これは法人化前の話であり、現在は各大学でどのような業務を行っているのかは分かりません。
 整理・画一化された行政事務から大学法人の事務へ変化したことで、各大学での仕事のあり方が変わってきていると私は感じています。
 そのため国立大学法人職員としての能力については、正しく示すことはできませんので、法人化前の大学職員の能力について述べたいと思います。


2.どうやって能力を伸ばす
 行政事務と考えると、どんな部署であっても法令等を読み理解し、その知識を持って業務処理(教職員への説明を含む)ができる能力は最低限必要である。
 この能力が無いとどこに異動しても「使えないやつ」になると思います。
 その基本があった上で、窓口業務がある部署(学生・病院)であれば学生や患者など学外者に係る対人コミュニケーション能力、会計系であれば数字に強くなければいけません。
 このように行政事務職員として必要な能力は部署に応じてかなり高いものが必要になります。

では、どうやって能力を伸ばすか?

 新聞に大学職員力を判定する試験を開発した等の記事がありました。

 NPO法人大学職員サポートセンターが実施する「中堅職員対象 大学職員のための「大学職員力」判定試験(基本コース)」だそうだ。
 1人1万5千円の費用がかかるとのこと。
 これを使えば今の自分に足らない能力が分かるのかもしれません。

 ただ、どこの大学も先に示した部署があり、専任職の方であれば有益かもしれないが、内部異動の多い国立大学法人の職員だと意味があるのかどうか不明です。

 話を戻します。
 どうやって能力を伸ばすか?

 今は、OJTだと思います。
 自ら考えて行動などと言われますが、大学業務ではちゃんとしたOJTが行われないとメンタルで壊れるかもしれません。
 最近は、業務の個別化や新しい仕事は増え、周りの人がどんな仕事をしているか知らない・分からないことが多くなりました。
 上司ですら部下の仕事を把握出来ていない場合があります。

 そのため引き継ぎが適切にできず、更に前任者に聞けないタイプの職員は、量も内容もたいしたことないのにパニクってしまいメンタルに支障を起こしたりします。
 
 可哀想な話です。
 大学はある意味「村」の様な組織です。
 コミュニケーションを上手く取り仕事を覚えるしかないと思います。
 能力は、そんな状況が嫌にならず仕事を「考えて」やっていれば自ずと高くなります。
 漠然と流されなければですが・・・昔は過去の資料を見ればだいたい処理は出来たのですがね。


3.最後はどうなるの?
 大学の職員の方を多く見てきましたが、「能力が高い」ということを「出世した人」とすると、気が利き、和を乱さない発言を行い、黙って仕事を黙々とし、大学職員間でのコミュニケーション能力が高い人のことを示していると思います。
 出世した人で知識や行動力・発想力が高い人を見たことありません。
 つまり、民間では通用しない人です。

 過去に企画立案した方も出世されているようですが、企画内容は、だいたい短期間で得た浅い知識で考えられたもので、内容自体も何かの受け売りや業者まかせが多く、失敗しても責任を取るということはなく、同じような失敗を何度も繰り返すことも多くても、うまく上司と大学職員間コミュニケーションが取れればポストがポストだけに出世まちがいなしです。

 以上を踏まえると、高めなければいけない重要な能力は大学職員間のコミュニケーション能力です。
 また、法人化後は主要なポストに就いている大学教員とのコミュニケーション能力も出世するためには必要だと思います。

 更に、重要なのは配置される部署であったり担当する仕事だったりします。
 人事担当者は個々の持っている能力を評価することは余りしません。

 評価のウエイトを占めるのは学内での「ウワサ」や過去に就いたポストなので、上司や周りと仲良くしなければ悪い「ウワサ」が立ってしまいよいポストには就けません。

 その時の運もあるかもしれませんが、大学職員間コミュニケーション能力を高めることをお勧めします。
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